徳島県内の神社や寺は1、2の両日、大勢の初詣客らが訪れ、新年の家内安全や学業成就などを願って、手を合わせていた。
大麻比古神社(鳴門市大麻町板東)では詰め掛けた参拝客が声を出して、新年のカウントダウン。1日午前0時に年明けを告げる大太鼓が鳴り響くと、次々とさい銭を投げ入れた。境内はお守りを買ったり、おみくじを引いて今年の運勢を占ったりする若者や家族連れらでにぎわった。
2日間で昨年並みの約20万人が訪れた。専門学校生の田中侑希(ゆうき)さん(18)=藍住町奥野=は「家族や友人の健康と、来年には就職が決まるようにお願いした」と話した。
四国霊場23番札所・薬王寺(美波町奥河内)では、参拝客が厄払いに効果があるとされる42段の男厄坂と33段の女厄坂にさい銭を置きながら、本堂へ向かっていた。
2日間の参拝者数は約9万6千人で、昨年を2500人下回った。今年が「本厄」という祝(いわい)正明さん(40)=高知県室戸市、会社員=は「家族全員が平穏に過ごせるようにと願った。しっかり厄払いができた」と胸をなで下ろした。
箸蔵寺(三好市池田町州津)には、昨年より2600人少ない約8400人が参拝。家族3人で訪れた飯尾敷地小5年田中芙実(ふみ)さん(11)は「健康でいられるようにお願いした。心があらたまる思いがする」と話した。