北朝鮮の食糧事情などについて語る宮塚さん=徳島市のとくぎんトモニプラザ

 北朝鮮による日本人拉致問題に理解を深める講演会(徳島県など主催)が25日、徳島市のとくぎんトモニプラザであった。元山梨学院大教授で、宮塚コリア研究所代表の宮塚利雄さん(71)=山梨県甲府市=が、北朝鮮の食糧事情などについて話し、約100人が耳を傾けた。

 宮塚代表は、北朝鮮で牛肉と豚肉を食べられるのは平壌に住む一部の富裕層に限られ、多くの人は飼料代の安いウサギやヤギを家畜化していると説明。タンパク源を確保するため、簡素な船でイカ漁に繰り出した多くの船員が日本海で漂流後に死亡しているとし、「夫を亡くした女性ばかりを集めた村まである」と語った。

 また電力事情の悪さも指摘し「平壌の高層マンションでもエレベーターが使用できるのは朝夕だけだ」などと話した。拉致問題については「日本政府単独での解決は難しく、米国などと連携して進めていくしかない」との見方を示した。