第64回徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)第2日は5日、徳島市徳島町の鷲の門前から三好市池田町の阿波池田駅前までの15区間88・8㌔の阿北コースで行われ、小雨の降る中で全16郡市が懸命にたすきリレーした。27区までの通算成績では、2連覇を狙う鳴門市が8時間8分24秒で首位を堅持。徳島市が2位で、トップとの差を前日の2分17秒から2分に縮めた。3位が小松島市となっている。
徳島市上空を厚い雲が覆い、気温は4・4度。スタートラインに並んだ全16郡市の選手は午前7時半、遠藤彰良市長の号砲で勢いよく駆け出し、北へ歩を進めた。最初の18区は徳島市の志摩銀河が制し、小松島市の大平祐生、鳴門市の西山容平が続いた。
鳴門市は、前日の14区で区間新記録を出した松本葵が21区でも2位以下に1分以上の差をつけて区間賞に輝いた。その後も実業団選手を中心に堅実な走りを見せた。
徳島市は18区と中学生区間の25区で阿部航大が区間賞を獲得。女子も上位通過するなど大崩れすることなく、鳴門市に詰め寄った。
2位の徳島市と1秒差でスタートした小松島市は21区以降の長距離区間や女子区間で踏ん張れず、タイム差は3分以上に広がった。
4位の阿南市が中学生や女子の好走で激しく追い上げ、5位板野郡も地元の声援を受けて追随している。
6位以下は美馬市、名西郡、海部郡の順。吉野川市と三好市が同タイムの9位で、これらの郡市が入賞(8位内)をめぐって激しく競り合った。10分以上遅れて阿波市、美馬郡、那賀郡、勝浦郡、名東郡、三好郡が続いている。
今回も板野西部消防署前から上板町役場前までの3㌔に小学生特別区間が設けられ、午前9時ごろ、男子16人が一斉にスタート。1・5㌔を走った後、上板町のセブンイレブン神宅店前で女子にたすきをつないだ。沿道には地元住民や保護者が並び、熱い声援を送った。