インドの風景を描いた絵画を寄贈した宇多さん=北島町立図書館・創世ホール

 徳島県北島町高房出身の日本画家宇多宏海さん(79)=大阪府和泉市=が、古里の若者らに美術に関心を持ってもらおうと、院展(日本美術院主催)の入選作3点を町に贈った。町立図書館・創世ホールなどで展示されている。

 2006年の入選作「朝陽」(縦1・6メートル、横2・1メートル)は、旅行で訪れたインド・ムンバイの洗濯場を描いた大作で、創世ホール3階に飾られた。日の光が降り注ぐ中、住民がシーツやタオルを干す様子を、岩絵の具を使って柔らかなタッチで表現している。

 他に、同じく洗濯場を描いた作品を母校の北島中、カンボジアのアンコールワットを舞台にした作品を北島小に展示している。

 宇多さんは北島中の同級生らの呼び掛けに応じて寄贈した。「外国の暮らしを伝える作品。子どもに間近でじっくりと見てもらいたい」と話している。

 宇多さんは30代で日本画を始めた。60歳から院展に出展し、これまで7回入選。05年にも町に絵画を寄贈している。