防災教育・活動に取り組む学校や団体を表彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(兵庫県など主催)で、阿南市の津乃峰小学校が最高位の「グランプリ」に選ばれた。県内の小学校では初めて。保護者や住民と一緒に地域の避難所などを巡るウオークラリーや、年間15回程度行っている全校児童による避難訓練などが評価された。7日、神戸市の兵庫県公館で表彰式が行われる。
津乃峰小は本年度、保護者や地元の自主防災組織の会員らと共に地域の避難所や危険箇所を巡るウオークラリーを企画。昨年11月に実施し、全校児童147人を含む約200人が参加した。
15、16年度は5、6年生が避難所や危険箇所を調査して防災マップを作成。町内のほぼ全世帯に配布し、地域の防災意識を高めた。また、5年生は家庭科の授業でタオルを縫い合わせた防災頭巾を作り、高齢者に配った。
14年度からは学校から約1キロ離れた津乃峰地区防災公園(海抜約10メートル)への避難訓練を実施。年間15回の訓練のうち半数は対応力を高めるため、事前の告知なしで行っている。15年には地元のバス会社と協定を締結し、バス車内での避難生活を想定した車中泊体験にも取り組んでいる。
7日の表彰式には同校の児童6人が出席し、これらの活動を発表する。吉田忠司校長は「学校だけでなく地域で取り組んできたことが評価されてうれしい。地域から犠牲者を出さないためにも、防災知識を広めていきたい」と話した。
ぼうさい甲子園は本年度で13回目。10、11年度には徳島市の津田中学校がグランプリを受賞した。
本年度は小中高校生と大学生の4部門に計130校・団体が応募。県内では津乃峰小のほか、石井町のボランティアグループ「こどもプロジェクト1・2・3」と、那賀町の那賀高校が安心・安全なまちづくりを目指す活動に贈られる「だいじょうぶ賞」を受賞。鳴門市の撫養小学校が先進的な取り組みを表彰する「フロンティア賞」、津田中・防災学習倶楽部が優れた活動を継続する団体に授与される「継続こそ力賞」に選ばれた。
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