新春恒例の「箏(こと)・尺八合同弾き初め会」が8日、徳島市の徳島城博物館であり、正月らしい華やいだ雰囲気の中、家族連れら約50人が和楽器の美しい調べに聴き入った。
徳島箏曲スタジオ、眉山の会など、県内五つの和楽器教室で学ぶ9~94歳の男女約30人が出演し、今年最初の演奏に臨んだ。
正月の定番曲「春の海」や「せせらぎの賦」、小学生3人による「祭花二番」など15曲が奏でられ、曲によっては三味線や十七弦も加わった。来場者は滑らかで透き通った音色と、奏者の繊細な指さばきに魅了されていた。
弾き初め会に初出演した富田小学校5年の高瀬美由紀さん(11)は「人前での演奏はまだ3回目なので緊張した。難しいところでミスしたけれど、共演者に助けてもらえてよかった」と笑顔で話した。