徳島県は9日、美馬保健所管内(美馬市、つるぎ町)に出していたインフルエンザの注意報を警報に切り替えた。昨年12月25~31日の1医療機関当たりの患者数が30・3人と、警報発令基準(30人)を超えたためで、県内での警報発令は今シーズン初めて。徳島保健所管内(徳島、鳴門、小松島3市と板野、勝浦、名西、名東4郡)と阿南保健所管内(阿南市、那賀町)にも注意報を出した。
県感染症・疾病対策室によると、徳島保健所管内の患者数は18・0人、阿南保健所管内は17・3人と、それぞれ注意報基準(10人)を上回った。吉野川保健所管内(吉野川、阿波両市)も27・2人、三好保健所管内(三好市、東みよし町)も18・3人で、注意報が続いている。12月28日には、県内全域を対象にした注意報も出されている。
症例報告を求めている県内37医療機関の患者数は717人と前週から316人増えた。検査ではA型が338件、B型は376件。A、B型がほぼ同じ割合で報告されていることから、県は異なる型に感染する可能性もあると指摘し、うがいや手洗いを呼び掛けている。