徳島県内スーパー大手のキョーエイ(徳島市)は、ホームセンターのコーナンを核とした大型商業施設に入居していた藍住南店(藍住町住吉)を10日で閉店させる。西隣の大型ショッピングセンター・ゆめタウン徳島と競合するなどし、集客が当初の見通しを下回ったため。
藍住南店は2014年4月、ファミリー両国藍住店閉店後の空きスペースをコーナンから借り受け開業した。売り場面積は1935平方メートルで、食品売り場は当時の同社店舗で最大規模だった。
周辺には小売店舗が集積し、近隣だけでなく広範囲での集客を見込んだが、ゆめタウン徳島やフジグラン北島(北島町鯛浜)に客足が流れた。
藍住南店の従業員約50人は周辺の店舗に異動させる。同店内の保険ショップ、美容室、洋菓子店は引き続き営業する。
県内の流通・小売業界は2017年4月に開業したイオンモール徳島(徳島市南末広町)をはじめ、24時間営業のスーパーやドラッグストアの出店が相次ぎ競争が激化している。
キョーエイは不採算店舗を閉めるとともに、旗艦店の改装や人口密集地での新規出店を進める。