徳島県三好市西祖谷山村善徳の国指定重要有形民俗文化財「祖谷のかずら橋」で9日、3年に1度の架け替え作業が始まった。完了する2月28日まで、橋は通行止めとなる。
地元住民でつくる「かずら橋保勝会」が市の委託を受けて作業。橋をつり上げる「雲綱」や欄干部分の「壁綱」を新しい綱に交換する。この日は、床面の「さな木」を取り付けているワイヤの点検準備を整えた。
橋の材料のシラクチカズラは約6トン分で、三好市東祖谷と高知県香美市の国有林から調達した。直径2~3センチの20~30年物を使う。
作業は見学できる。12日以降は前日までに予約すれば、無料で架け替え作業の説明を受けられる。問い合わせは市観光協会<電0883(76)0877>。