「3ないルール」を設けた健康マージャンを楽しむ高齢女性ら=徳島市富田浜1の「リング」

 脳と指先を使うため、認知症予防に有効といわれるマージャン。とりわけ、たばこを吸わない、酒を飲まない、金銭を賭けないという「3ないルール」を設けた健康マージャンを楽しむ高齢女性が増えている。徳島県内でも多数が和気あいあいと卓を囲んでいる。

 県建康マージャン推進実行委員会(内村信夫会長)が事務局を置く徳島市富田浜1のマージャン荘「リング」。この日は女性限定の教室が開かれた。

 60代を中心に18人が参加。初心者もおり、内村会長がルールや局面の読み方を講義した。この後、五つの卓に分かれて対戦。女性指導員の手ほどきを受けながら、コーヒーを手にゲームを楽しんだ。

 最高齢は86歳の安崎英子さん=徳島市。13年前に夫に先立たれ、「家で閉じこもっていてはいけない」と、9年前から教室に通い始めた。

 6年前に脳梗塞の手術を受けた。かかりつけの医師から「脳のトレーニングに打って付け」とマージャンを勧められ、再開した。

 現在は週1回の教室のほか、教室で知り合った仲間の家でも卓を囲む。安崎さんは「マージャンは頭の体操になる。仲間の家は手積みなので、指の運動にもなる。何より仲間ができたことがうれしい」と話す表情は若々しい。

 リングでは、女性限定の教室が2006年にスタートした。昨秋からは「ドリルdeマージャン」と銘打ち、講義で点数計算方法を学んだ後、実際に受講生同士が対戦する教室も立ち上げた。男女両方を対象にした教室もあるが、男性の受講生は一人もいない。

 50人以上の受講生の平均年齢は70歳前後。内村会長によると、ほとんどが認知症予防のために受講しているという。

 脳科学者の篠原菊紀・諏訪東京理科大教授は「マージャンは衰えやすい脳部位を活性化させるため、認知症や介護の予防効果が期待できる。高齢のマージャン愛好者の脳年齢は、実年齢より3歳若い」と話す。

 内村会長は「男性の娯楽とのイメージがあるマージャンだが、80歳を過ぎて始めた女性も複数いて、いつまでも元気でいたいという意欲を強く感じる」と話している。