プロ野球の中日、阪神、楽天の3球団をリーグ優勝に導き、4日に死去した星野仙一さんをしのぶ追悼展が12日から、徳島市福島1の市立木工会館で開かれる。現役時代の活躍を伝える雑誌や、監督姿のフィギュアなどを集め、「闘将」の野球人生を紹介する。
野球グッズを趣味で収集している高橋和之さん(57)=藍住町奥野、会社員=がコレクションから、星野さんが表紙を飾った雑誌や著書、フィギュア、訃報を伝える新聞各紙など約150点を展示。選手、監督としての歩みを、関連グッズを通して伝える。阪神ファンである高橋さんが阪神のリーグ優勝を祝って2003年に自費出版した優勝記念雑誌なども並べる。
星野さんは中日のエースとして活躍し、引退後は監督を務めた3球団全てでリーグ優勝を達成。楽天の監督だった13年には球団創設9年目で初の日本一に導き、東日本大震災で被災した東北の人々を勇気づけた。
訃報を受け、市地場産業振興協会の上杉和夫理事長が「多くの県内野球ファンに改めて星野さんの足跡を知ってもらう機会を設けよう」と、親交のある高橋さんに展示会の開催を提案した。
高橋さんは「星野さんの功績は大きく、野球ファンとしてありがとうと言いたい。多くの人に(展示品を)見て、星野さんの野球愛を感じ取ってもらえたら」と話している。
21日までで、開館時間は午前9時~午後5時。展示している雑誌や著書は閲覧自由。入場無料。