問題用紙が配られ緊張感が高まる試験会場=午前9時10分ごろ、徳島大常三島キャンパス

問題用紙が配られ緊張感が高まる試験会場=午前9時10分ごろ、徳島大常三島キャンパス

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が13日、徳島県内の4会場を含む全国695会場で始まった。日程は14日までで、志願者数は前年度より6704人増の58万2671人。県内の志願者数は3012人で前年度より56人少ない。国公私立の大学・短大848校が参加し、うち大学は過去最多の697校に上る。 

 県内の試験会場は徳島、鳴門教育、徳島文理、四国の4大学。最初の地理歴史・公民の試験は予定通り午前9時半から始まった。2科目受験者と1科目受験者がおり、1科目受験者は1時間10分遅い午前10時40分からスタートした。

 徳島市の徳島大常三島キャンパスの各教室では、試験監督が携帯電話の取り扱いなど受験上の注意を説明した後、問題冊子と解答用紙を受験生に配った。

 初日は地理歴史・公民のほか、国語、外国語の試験があり、英語はICプレーヤーを使うリスニング試験がある。14日は理科と数学を実施する。大学入試センターは、カンニングなどの不正行為があった場合、都道府県名と概要を14日夜に公表する。

 受験生のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は1728人増の47万3570人で81・3%を占めた。一方、既卒者も4830人増の10万3948人(17・8%)で4年ぶりに10万人を超えた。高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者らは0・9%。

 得点調整は、地理歴史と公民、理科の一部科目間で平均点に20点以上の差があった場合に行うが、受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。平均点の中間発表は17日、得点調整の有無の発表は19日、平均点の最終発表は2月1日の予定。

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 徳島新聞社は問題(一部略)と全解答を14、15日付朝刊に掲載します。