新型車両「でり・ばりキッチン阿波ふうど号」で調理したグラタンが振る舞われた除幕式=イオンモール徳島

新型車両「でり・ばりキッチン阿波ふうど号」で調理したグラタンが振る舞われた除幕式=イオンモール徳島

 徳島の食を発信するキッチン付き新型車両「でり・ばりキッチン阿波ふうど号」の除幕式が13日、徳島市南末広町のイオンモール徳島であった。関係者や買い物客ら約200人が見守る中、なると金時やタイなど県産食材のイラストが描かれた車体が披露された。

 式には、飯泉嘉門知事やJA徳島中央会の中西庄次郎会長らが参加。災害時の炊き出しにも対応できる調理機能が紹介された後、生産量全国1位を誇る県産食材5点(カリフラワー、スダチ、生シイタケ、養殖スジアオノリ、阿波尾鶏)を使ったグラタンが先着100人に振る舞われた。

 親子で買い物に来ていた阿部沙也加さん(28)と悠佑(ゆうすけ)君(8)=阿波市吉野町柿原=は「徳島の食材を県外の人にも食べてもらえるよう、大いにPRしてほしい」と話した。

 新型車両は3トントラックで、11トントラックを改良した移動ブランドショップ「新鮮なっ!とくしま号」に比べ小ぶりなのが特徴。大型車では行きづらかった都会や山間部での活用などが見込まれている。20日に鳴門市で開かれる民間のイベントを皮切りに、県内外で食材をPRして回る。新鮮なっ!とくしま号も従来通り稼働する。