2014年に県西部で起きた大雪被害を受けて東みよし町が進めていた充電機能付き防犯防災灯の配備が完了した。
防犯防災灯は高さ約4メートルで、LED照明と太陽光発電パネル、蓄電池、コンセントがある。災害で孤立する恐れのある18地区の20カ所に設置した。普段は防犯灯として使い、災害時は携帯電話や無線機の充電に活用する。コンセントなどが収納されているボックスは施錠されておらず、誰でも自由に使える。
無線アンテナも備え、デジタル簡易無線機の通信を中継する。これによって、従来は同じ地域の消防団員同士で連絡を取り合う手段だった無線で町役場三加茂庁舎に連絡できるようになった。
防犯灯は1基約70万~80万円で、総事業費は約1688万円。県が半額補助した。また、町内全ての消防団に車載型のデジタル簡易無線機、山間部の消防団には携帯型をそれぞれ追加で配備した。
町では14年12月、大雪による倒木で道がふさがれて42世帯63人が孤立。電線も切断され、最長で6日間停電した。