徳島県は15日、消防防災ヘリコプター「うずしお」の老朽化に伴い、新機材が24日に就航すると発表した。最大航続距離は150キロ伸び700キロに、最大航続時間は40分長い2時間半になる。赤外線でも撮影可能な高性能のカメラを搭載するなど、機器の性能も向上させた。愛称は現行の「うずしお」を引き継ぐ。
新たに導入するのは川崎重工業の「川崎式BK117C-2型」で、座席は現行と同じ11席。最大速度は時速269キロで、10キロ速くなった。
衛星通信で映像を伝送する「ヘリサットシステム」を導入し、地形などに左右されず安定的に映像を送ることができる。更新にかかった総事業費は20億3040万円。
24日に松茂町の県消防防災航空隊事務所で就航式を開き、披露される。
現行のうずしおは1998年から運用され、2016年度には175回出動しており、このうち訓練などを除く救助や消火のための緊急運航は46件だった。