希望の灯りをともしたろうそくを手に黙とうする中学生ら=新町橋東公園

希望の灯りをともしたろうそくを手に黙とうする中学生ら=新町橋東公園

 阪神大震災から17日で23年になるのを前に、徳島市の新町橋東公園で16日夕、犠牲者追悼式典(NPO法人ホワイトベースとくしまなど主催)が開かれた。同市の津田中学校生やボランティアら約100人が、神戸市から分灯した「希望の灯(あか)り」をろうそくにともし、防災への思いを新たにした。

 同校2年の滑川由菜さん(14)は「私たちにできるのは、あの日の教訓を風化させずに次につなげること。いつ起こるかわからない震災に備え、防災、減災に取り組んでいきたい」とメッセージを朗読。震災発生12時間前の午後5時46分、鎮魂の鐘の音が響く中、全員で黙とうし犠牲者の冥福を祈った。

 参加した徳島中3年の友成玲央奈さん(15)は「これを機に、家族と避難場所など防災について話し合いたい」と語った。