サッカーの明治安田J2は後半戦に入り、J1昇格争いも1試合ごとに激しさを増しつつある。徳島ヴォルティスは第25節を終えて、通算12勝7分け6敗で、3位と好位置に付ける。ここまでを振り返ると、ホームゲームでは来場者が多いと勝率が高い。8月は5日のジェフ千葉戦を皮切りにホームゲームが4試合ある。多くの来場者の声でピッチ上の選手を後押ししたい。

今季2番目の入場者数となった京都戦=2017年7月16日、鳴門ポカリスエットスタジアム

5000人以上のホーム戦は無敗

徳島の今季のホーム戦は、第25節までに12試合あったが、入場者数が多いと負けていない。入場者数の上位6試合は3勝3分け。最も多かった愛媛戦(入場者数7583人)は4-1で勝利、2番目の京都戦(6344人)は1-1の引き分け、3番目の東京Vとの開幕戦(6149人)は1-0で勝利だった。成績を分けているのが5000人のライン。5000人を超えた6試合は、3勝3分けと無敗だが、下回った6試合は2勝2分け2敗。5000人超えの6試合は無敗に加え、全試合でゴールが生まれている。

昨季まで観客多い試合で成績は振るわず

昨季までのヴォルティスは、ホームでの観客が多い試合に限って、なかなか結果が出ないと感じることもあった。J2で戦った最近の3シーズン(2013、15、16年)を見てみると、5000人以上が来場したホーム戦は14試合あり、J1昇格を果たした13年は2勝1分け2敗。15年は5分け1敗。16年は1勝2敗で、通算では3勝6分け5敗と負け越している。ホーム戦通算では、63試合で25勝18分け20敗と勝ち越していて、観客の多い試合で成績が振るわなかったことが分かる。各シーズンのホーム戦で観客数上位10試合の通算成績も9勝11分け10敗と勝ちは少なかった。

強くなったヴォルティス

観客数が多い試合には、J1から降格してきた人気や実力を備えたチームとの対戦があるため、勝利しにくい面もあった。13年は、J1に昇格したG大阪(8897人)、神戸(7917人)との対戦でいずれも敗戦。15年は磐田(5606人)と引き分け、16年も清水(9767人)、C大阪(7657人)に敗れている。しかし、今季は現在2位の福岡(5832人)に勝ち、J1から降格してきた名古屋(6078人)とも引き分けた。ヴォルティスが強くなり、観客数が多い試合でも好成績を残せるようになった。

多くの声援でJ1昇格へ後押しを

今季から就任したリカルド・ロドリゲス監督の下、現在まで3位という結果を残すとともに、素早い攻守の切り替えや鮮やかなパス回しからのゴールなど攻撃的で魅力あふれるサッカーを展開しているヴォルティス。指揮官も「多くの人に見てもらって、さらに楽しさを広めてほしい」と自身が推し進めるサッカーに自信を見せ、多くのファンやサポーターの来場を望んでいる。劣勢をはね返した福岡や名古屋との試合、苦しい試合だった京都戦などでは、スタジアムの大勢の歓声が選手の背中を押し、勝ち点を得た。ヴォルティスのサッカーの変ぼうに、ライバルチームは警戒を強めており、昇格に向けてこれからのホームゲームでの声援は不可欠だ。太鼓や鉦(かね)といった鳴り物も復活し、一体となった応援でスタジアムを包みたい。

※ホームタウンデーや親子チケットなど割引多い8月のホーム戦

8月のホーム戦は、5日の千葉戦は、県内の小中高生を無料招待。11日の横浜FC戦は藍住町民デー、20日の山口戦が美馬市民デー、26日の山形戦が鳴門市民デーとなり、当該市町の住民なら小中高生無料(在学も可)、大人は優待料金で入場できる。11日以降の3試合は、親子ペアチケットを販売する。

(2017年8月4日)