徳島県三好市出身の人形遣い・勘緑さんとジャズピアニスト・山下洋輔さんのコラボレーション公演が、3月18日に大阪市の国立文楽劇場で開かれる。昨年5月に徳島で初共演した2人が意気投合して再演するもので、徳島の農村舞台が文楽劇場に再現される。

勘緑さんと山下洋輔さんが共演した2017年5月の公演=徳島県那賀町・拝宮農村舞台

公演は2部構成。

第1部は、昨年初演した勘緑さん作の新作人形芝居「順礼鶴泪子守唄」。阿波人形浄瑠璃の代表的な演目である「傾城阿波の鳴門」に着想を得て、両親を探す娘おつるの視点で描いた。勘緑さんによる講談調の語りと、竹本友和嘉(太夫)、鶴澤友勇(三味線)による浄瑠璃で、人形は勘緑さんが指導するとくしま座が遣う。

第2部は、昨年5月に徳島県・那賀町の農村舞台で共演した勘緑さんと山下洋輔さんが再びコラボレーション。山下さんのソロから始まり、「ボレロ」では山下さんのピアノに合わせて人形が舞う。即興演奏から三番叟へと変化する演出も。

勘緑さんは山下さんとの初共演を「わずかなリハーサルだけで約16分の本番に臨んだ。山下さんの迫力ある演奏に体当たりするように、お互いに押したり引いたりと感じ取れる部分があって『面白いからまたやりましょう』と話していた」と振り返る。

農村舞台の雰囲気を、文楽劇場の広いステージで再現するために、間口を狭くしたりのぼりを立てたりするほか、徳島県出身の映像作家・赤川修也さんが撮影した農村舞台の映像を上映する。

勘緑さんは「徳島は暮らしの中心に人形浄瑠璃があった。文楽ファンには文楽以外にも地域に根ざした人形浄瑠璃があることを知ってもらいたい。徳島の皆さんには地元の良さを再認識してもらえたら」と話している。

「順礼鶴泪子守唄」の一場面

国立文楽劇場 勘緑第4回公演

日時/2018年3月18日 開場:午後4時半、開演:午後5時

場所/国立文楽劇場(大阪市中央区日本橋1-12-10)

料金/A席:4000円、B席:3000円(全席指定・当日各500円増)

問い合わせ/木偶舎〈電06(6581)2939〉

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