3校が共同で作ったアロマの香る写真立て=三好市の池田高校三好校

3校が共同で作ったアロマの香る写真立て=三好市の池田高校三好校

 池田高校三好校、辻校(ともに三好市)、つるぎ高校(つるぎ町)が共同で、アロマオイルの香る写真立てを作った。27日に徳島市の城西高校で開かれる報告会でお披露目する。

 写真立ては幅10センチ、高さ4センチ、奥行き10センチのスギ製で、溝に写真やカレンダーが立てられる。直径約2センチの穴に入っている粘土にアロマオイルを数滴垂らすと、香りを1カ月程度楽しめる。

 森林資源を活用しようと、3校が昨年度からアロマ製品作りを始めた。アロマセラピストの指導の下、3校の生徒が昨年7月から月に1回程度集まって取り組んできた。

 アロマオイルは、つるぎ高機械科の生徒が作った精油製造装置を使い、三好校の敷地農場のハッサクとスギから精製。辻校とつるぎ高商業科の生徒が包装などを考えた。1月19日に三好校で仕上げの作業を行い、模様やイラストをはんだごてで彫り入れて約25個を仕上げた。

 人気アイドルグループ「NEWS」の名前などを彫った三好校3年矢野美依奈(みいな)さん(17)は「アロマにすると、原液よりもいい匂いがした。部屋に飾りたい」と満足そうだった。

 県教委の6次産業化プロデュース事業の一環。商業、農業、工業各科がある県内3地域の計10校がそれぞれ連携して商品開発に取り組んでおり、それぞれ成果を報告する。

 今のところ商品化は予定していない。