【上】創世ホールで日本のロックについて講演するサエキさん(パールネット提供)【下】展示された関連書籍や雑誌などの前で講演会をPRする小西さん=北島町新喜来の北島町立図書館

【上】創世ホールで日本のロックについて講演するサエキさん(パールネット提供)【下】展示された関連書籍や雑誌などの前で講演会をPRする小西さん=北島町新喜来の北島町立図書館

 ロックミュージシャンのサエキけんぞうさんを招いた講演「日本にロックができるまで! パイオニアたちの知られざる闘いを語ろう!」が2月4日午後2時半から、北島町立図書館・創世ホールで開かれる。日本ロック創成期の1960~70年代に活躍したムッシュかまやつさん、大滝詠一さん、加藤和彦さんの巨匠3人に焦点を当て、日本ロック史について縦横に語り尽くす。ミニライブも行う予定。入場無料。

 この10年間に相次ぎ亡くなったかまやつさん、大滝さん、加藤さんと交流のあったサエキさんが、本人から直接聞いた逸話を紹介。日本にロック音楽を根付かせるため、呻吟(しんぎん)苦闘した3人の知られざる曲作りの舞台裏について、貴重な音源を聴きながら分析する。

 図書館1階では、3人が所属したザ・スパイダース、はっぴいえんど、サディスティック・ミカ・バンドのCDや書籍などを紹介するミニ展示も開催中。

 サエキさんは徳島大歯学部出身で歯科医師の傍ら、ロックバンド「パール兄弟」などで活躍。日本ロック史に造詣が深く、最近も音楽評論家・中村俊夫さんとの共著「エッジィな男 ムッシュかまやつ」を出版したばかりだ。

 サエキさんの徳島での講演は、2006年秋に同ホールで坂田明さんと対談して以来。今回は親交のある町嘱託職員小西昌幸さん(61)の呼び掛けで実現した。サエキさんは「第二の故郷に音楽の躍動が訪れるよう、聴き応えのあるエピソードを語りたい」と意気込んでいる。

 3日午後4時からは徳島市南田宮のツタヤ田宮店で、サエキさんのトークイベントがある。入場無料。問い合わせは創世ホール<電088(698)1100>。