飼い主の事情で遺棄されたり虐待されたりした動物を保護し、里親探しなどを行っているNPO法人「アニマルレフュージ関西(ARK)」(大阪府能勢町)のエリザベス・オリバー代表の講演会が2月4日、徳島市の県立21世紀館で開かれる。県内の動物愛護推進員らでつくる「徳島NBA(譲渡前不妊去勢手術)を推進する会」がARKの取り組みに共感し、企画した。
オリバー代表は「責任あるシェルター運営とNBA―譲渡前不妊去勢手術を考える…そのためにやらなければならないこと」と題して講演する。
犬猫の殺処分を減らすため、ARKが里親を探す前に行っているNBAの重要性を訴える。傷ついた動物の心身をケアするシェルターの運営や、国内外の事例などを基に、「責任ある動物愛護」の在り方についても語る。
オリバー代表は1968年に英国から来日して以来、日本で暮らしている。大学などで英語を教える傍ら動物保護に関わるうち、捨てられる動物たちの窮状を知り、90年にARKを設立。これまでに5500匹以上の犬猫を里親の元に送り出した。
活動が評価され、2012年に英王室から大英帝国勲章を受けた。シェルターでは現在、常勤スタッフ30人が犬猫約350匹などを保護している。
推進する会は「徳島でも人知れず殺処分にされている動物は多い。推進員の取り組みも知ってもらえたら」としている。
午前11時半から午後3時半までで参加無料。問い合わせは推進する会<電090(7149)1211>。