松茂町教委は2018年度から、小中学校で年間6回ある土曜授業のうち3回分を夏休み終盤の平日にまとめて実施し、夏休みを実質的に短縮する。土曜に出勤した教員が学期中の平日に代休を取得するのが難しいためで、見直しにより、教員の学期中の休日を確保する。北島町教委も教員の休日を確保するため、小学校の土曜授業の日数削減を検討している。教員の多忙化が問題となる中、土曜授業を見直す動きが相次いでいる。
両町教委によると、教員は県条例で週休2日が定められており、土曜に出勤すると代休の取得が必要になる。しかし年間の授業計画上、学期中の平日に代休を取得するのは難しく、多くの場合は長期休業中に取得するしかないのが現状だ。
そこで、松茂町教委は18年度、8月末の平日にまとめて3回分を「土曜授業」として実施することにした。2学期は実質的に3日早く始まる。
同町の土曜授業は14年9月に始まり、14年度は4回、15年度以降は6回実施している。庄野宏文教育長は「子どもたちの授業時間を確保しつつ、教員が働きやすくするのが目的。今後もより良い制度を目指して検討を続けたい」と話している。
北島町教委は、現在、小学校で年間7、8回実施している土曜授業の内容を見直すことで日数削減が可能か検討。各校と協議し、年度内に結論を出す。
土曜授業は14年度から15年度にかけて、両町のほか、三好市、石井、板野、上板、勝浦の各町で始まった。このうち石井町は、14年度は9回実施したが、15年度は8回、16年度以降は6回に減らしている。