千葉県野田市立小4年、栗原心愛さん。私は大人の一人として、謝らなければなりません。周りの大人がしっかりしていれば、あなたは今も元気でいられたはずなのです

 沖縄県糸満市にいたころ、友達に打ち明けましたね。「お母さんがいないと、お父さんにパーでたたかれ、とっても痛い」。体には多くの古いあざがありました。お父さんをかばって「パー」と言ったのですか

 引っ越してからは、さらにひどくなったのですね。児童相談所の人はこう聞いたと話します。「父に背中や首をたたかれ、顔をグーで殴られた」。弱い者への暴力は、誰かが本気で止めないと、どんどん激しくなります

 一昨年11月の学校アンケートには、思い切って「お父さんにぼう力を受けています」と回答しましたね。叫びは確かに届きました。一時は児相に保護され、これで助かる、とほっとしたのではないですか

 でも、そうはなりませんでした。怖いからと市教委の人が、お父さんに回答のコピーを渡してしまったのです。火に油を注ぐようなものです。1月24日、風呂場で冷水を浴びせられた10歳のあなた。どれほど悲しかっただろうかと想像します

 大人に裏切られ同じような目に遭った子は、これまでにも大勢います。心愛さん、あなたが許せないのはきっと、お父さんだけではないのでしょう。