徳島県は2日、1月1日時点の推計県人口(外国人を含む)を74万2113人と発表した。前年同期と比べて6866人減り、1999年から19年連続の減少となった。年間の減少幅は前年の5853人を17・3%上回り、県人口が減少に転じて以来、最大を更新し、人口減少が加速している。死亡数が出生数を上回る「自然減」は24年連続、転出者数が転入者数を上回る「社会減」は19年連続となった。

 1日時点の人口は、男性が35万3755人(前年同期比3090人減)、女性が38万8358人(3776人減)となっている。

 2017年の出生数は前年より168人少ない5225人で、16年の5393人を下回って過去最少を更新。一方で、死亡数は351人多い1万213人で、13年の1万6人を上回って過去最多となり、自然減は4988人と過去最大の減少幅だった。

 転入者数は前年を143人下回る2万3454人。これに対して転出者数は351人増えて2万5332人となり、1878人の転出超過だった。

 最近10年の年間減少幅は、4千~6千人台で推移しており、17年は、最多だった15年の6473人を393人上回った。

 世帯数は761世帯増の30万8387世帯となり、過去2番目の多さとなった。

 市町村別人口では藍住(194人増)、北島(47人増)両町を除く22市町村で減少した。自然増となったのは北島、藍住両町。社会増は徳島、石井、北島、藍住、板野の5市町だった。

 県は15年策定の人口ビジョンで、60年の県人口の目標を「60万~65万人超」と設定している。