自宅で3歳の長女の首を絞めて殺害しようとしたとして、徳島県警阿南署は8日、殺人未遂の疑いで、阿南市那賀川町の無職の男(25)を逮捕した。「子どもの首を絞めた記憶はありません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、6日午前5時ごろ、自宅1階の居間で寝ていた長女の首を電気コードで絞め、殺そうとしたとしている。長女は首に約1週間のけがを負った。
署によると、容疑者は長女と2人暮らし。事件当時、交際している20代女性が自宅にいたが、寝ていて気付かなかった。
県南部こども女性相談センター(阿南市)によると、6日夕、保育所に長女を迎えにきた容疑者が「夜泣きでいらいらして、無意識のうちに子どもの首に電気コードを巻いてしまった」と話したため、保育所がセンターに通報。同日午後7時40分ごろ、センター職員と署員が同容疑者宅で長女を保護した。
容疑者は7日、署の任意の事情聴取に「気が付いたら携帯電話の充電器のコードを子どもの首に巻いていた」と話していた。
近隣住民によると、容疑者は近所付き合いがほとんどなかったが、長女を保育所に連れていく姿がよく目撃されていた。近くの女性は「公園で長女と一緒に遊んでいるのを見て、子煩悩な印象を受けた」と話した。