自作した防災避難パネルを確認する生徒=つるぎ町のつるぎ高校

自作した防災避難パネルを確認する生徒=つるぎ町のつるぎ高校

 つるぎ町の指定緊急避難場所であるつるぎ高校で、電気科3年の6人が災害時に住民や生徒の迅速な避難につなげようと、校内の避難所や自動体外式除細動器(AED)の設置場所などを示した「防災避難パネル」を作り、正門付近に設置した。専門を生かし、自動で夜間照明が点灯するなどの工夫を凝らしている。

 パネルは横1メートル、縦78センチのアルミニウム合金製。建築設計の昭和コンサルタント(徳島市新浜町)が小型無人機ドローンで撮影した航空写真(5千分の1)に、避難所になっている体育館の場所を示した。他に、災害時にかまどとして使える「かまどベンチ」やAED、消火器などの位置をピクトグラム(絵文字)で紹介している。

 かまどベンチ、AED、消火器、トイレのピクトグラムにはLED電球を取り付け、パネル右下部にある4種類のボタンを押すと点灯する。電球や照明の電力は太陽光発電パネルで賄う。

 授業の一環で、昨年4月から校内を歩いてAEDの設置場所を確認したり、電球の配線をつないだりして完成させた。

 班長の松浦元太郎さん(18)は「災害時はこのパネルを見て避難し、みんな助かったらうれしい」と話した。