13日午前の徳島県内は冬型の気圧配置が強まり、北部の山間部を中心に大雪となった。積雪や路面凍結の影響でスリップ事故や臨時休校が相次ぎ、交通機関のダイヤも乱れた。
徳島地方気象台によると、午前9時時点で三好市西祖谷山村で31センチ、東みよし町で5センチ、徳島市で1センチの積雪を観測した。
三好市池田町では中心部で今季最も多い10センチ程度の積雪となった。ウエノ地区の通学路では、教員が雪かきに追われていた。
県警や消防によると、県内でスリップ事故などが83件(人身7件、物損76件)発生。運転手ら7人が軽傷を負った。歩行者の転倒事故も相次いだ。
午前7時50分ごろ、徳島市勝占町原のJR牟岐線の踏切(警報機、遮断機あり)で、普通列車(3両、乗員乗客約240人)と軽ワゴン車が衝突。徳島東署によると、軽ワゴン車を運転していた市内の塗装工の男性(18)は遮断機が下りたため、踏切手前でブレーキを踏んだが、路面が凍結していたためスリップし、踏切内に進入してしまったという。
JR四国によると、列車の乗員2人は衝突に気付かず、徳島駅まで通常運行し、ダイヤに影響はなかった。県警から連絡を受け、事故が分かったという。
高速バスは関西方面や松山、高知線などの一部が運休し、路線バスも運転見合わせが相次いだ。空の便は日本航空の福岡線上下全2便が欠航した。
早朝から全線通行止めとなった徳島自動車道は、天候が回復するにつれ規制解除区間が増え、午後6時までに全線で通行が可能になった。
県教委によると、三好、神山など6市3町の小中高校と特別支援学校計22校が臨時休校。44校が授業の開始を遅らせた。
14日は大雪の恐れはなく、高気圧に覆われて晴れる見込み。