選手35人のうち19人が新人のフレッシュなチームのけん引を任された。野球人生で初の大役に、「声を出してチームの雰囲気を良くし、自らのプレーでチームを引っ張っていきたい」と抱負を語る。「口べたなので」と前置きするが、はっきりと大きな声で話す口調に自信がのぞく。

 大阪市出身。小学1年で野球を始め、父勇二さんから口癖のように「プロ野球選手になれ」と言われた。自然とプロ入りを目指すようになり、野球に打ち込んだ。

 高校は東海大山形高に進んだが、甲子園には行けなかった。監督らの勧めもあり近大に進み、ドラフトの指名を待ったものの、ここでも吉報は届かなかった。夢の実現のために選んだのが四国アイランドリーグ。愛媛で1年間プレーし昨季、徳島に移籍した。

 昨季は打率2割7厘、本塁打0本と、持ち味の打撃力を発揮できなかった。特に忘れられないのが愛媛との後期最終戦だ。勝てば優勝が決まる一戦で無安打に終わり、好機をつくれなかった。愛媛ナインの胴上げを見詰め、悔しさがこみ上げた。

 座右の銘を聞かれ、即座に答えた。「不撓(ふとう)不屈」。これまで何度も挫折を味わったが、強い気持ちで乗り越えてきたとの自負がある。

 今季の目標に「3割20本10盗塁」を掲げる。昨季終了後、「誰にも負けないくらい振り込んできた」と話すチーム一の努力家が、誰よりも優勝を欲している。徳島市応神町で1人暮らし。24歳。