地域での起業や担い手育成を支援する事業「まちしごとファクトリー」(徳島大、徳島新聞社、徳島県信用保証協会主催)の本年度最終セミナーが2日、徳島市の徳島大常三島キャンパスであり、約55人が地域に根差した起業プランの発表や意見交換をした。
まちしごとファクトリー受講生ら12組が各自の事業計画を紹介。食育に特化した料理教室運営、特殊な研磨技術を生かしたビアカップ販売といった多様なアイデアが発表され、参加者は着想のきっかけや事業計画に聞き入った。
また、企業や行政などのイノベーション(技術革新)を推進・支援する企業「リ・パブリック」(東京)の田村大共同代表と県内の起業家らが、起業のポイントについて意見を交わした。
バラの花を生かしたセラピーサロンを営む大津三紗子さん(56)=鳴門市大津町木津野=は「いろいろな人の意見から新しい視点が得られた。事業を通して地域にどんな還元ができるかを考えたい」と話した。