1週間に報告されるインフルエンザ患者数が1999年の調査開始以来、3週連続で最多を更新するなど、過去に例のない大流行が続いている。中国や欧州でも拡大しているB型ウイルスへの感染が多いのが特徴だが、最近は米国で広まっているA香港型ウイルスの検出が目立ってくるなど新たな懸念材料も浮上。専門家は「流行が長引く可能性がある」との見方も出ている。
徳島県内でも、県内全域を対象にしたインフルエンザ警報が継続するなど、流行期が続いている。5~11日の1週間に37定点医療機関から報告のあった1医療機関当たりの患者数は41・1人で、前の週の40・4人からやや増加した。
患者の報告数は1519人(前週1494人)。医療機関の検査ではA型368件、B型1145件と、B型が4分の3を占める。年代別では10歳未満が768人、10代が328人で、未成年が72・1%を占めている。
地域別では阿南保健所管内(阿南市、那賀町)の平均患者数が53・0人で最も多い。このほか、美馬(美馬市、つるぎ町)47・3人、三好(三好市、東みよし町)42・7人、徳島(徳島、鳴門、小松島3市と板野、勝浦、名西、名東4郡)42・3人、吉野川(吉野川、阿波両市)35・0人と、4管内で警報発令基準(30人)を超えている。美波管内(海部郡)は8・5人となっている。
県内では1月15~21日に今季最多となる1524人の患者が報告されており、県は同25日に県内全域に警報を出した。