鳴門教育大の学校教育学部を2017年3月に卒業した学生(大学院進学者、保育士就職者を除く)の9月末時点の教員就職率は92・1%で、全国44の国立教員養成大学・学部の中で最も高かったことが、文部科学省のまとめで分かった。1位は5年連続。
鳴教大の卒業生は104人で、大学院に進学した14人と保育士になった1人を除く89人中、82人(正規51人、臨時31人)が教員になった。このうち30人は県内の公立学校に就職した。内訳は小学校19人、中学校6人、幼稚園4人、高校1人。
鳴教大は1年次から小中学校や幼稚園で教育実習を実施し、少人数制の講義を行うなどして、複数の教員免許が取得できるよう養成している。このほか、元学校長4人がアドバイザーとして採用試験の面接などの指導をしたり、同大OBの若手教員との意見交換会を開いたりして、学生の意識向上を図っている。
全国の国立教員養成大学・学部を17年3月に卒業したのは1万816人で、教員になったのは59・3%の6414人(正規4168人、臨時2246人)。鳴教大に続いて教員就職率が高かったのは大分大85・2%、兵庫教育大83・4%、上越教育大80・3%、金沢大78・9%だった。
17年3月に鳴教大の教職大学院を修了した学生の教員就職率は100%で、4年連続で全員が就職している。