町田との練習試合でドリブルを仕掛ける徳島の押谷(左)=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 J2徳島ヴォルティスは3日、宮崎市の県総合運動公園ラグビー場で町田と2次キャンプ最後の練習試合(45分3回)を行い、1-0で勝利した。2回目の17分、杉本の左クロスに押谷が頭で合わせて決勝点を決めた。徳島はJ2チーム相手の練習試合で3連勝し、キャンプを締めくくった。

 試合は両チームが時間帯によって主導権を奪い合った。序盤は町田の早いチェックで前へ運べなかったが、徐々に岸本、藤原らサイドを軸に活路を開いた。

 リードした後、出場選手が交代した2回目の後半は町田の圧力が再び強まり、戦況が膠着(こうちゃく)。しかし終盤は町田の出足がやや鈍ったこともあって、再び徳島が攻勢に出た。清武、内田航など一部の主力は休場した。

 チームは4日に帰県。5日のオフを挟んで6日から板野町の徳島スポーツビレッジで練習を再開する。


 ◆徳島の出場メンバー(○はユース、かっこ内は途中出場、練習生は除く)
  [1回目]GK=長谷川▽DF=田向、バイス、藤田▽MF=鈴木徳、小西、狩野、藤原、岸本▽FW=押谷
  [2回目]GK=永井▽DF=田向(久米)バイス(鈴木大)藤田(○森田)▽MF=鈴木徳(岩尾)小西(渡井)杉本、藤原(表原)、岸本(チャキット)▽FW=押谷(河田)
  [3回目]GK=梶川▽DF=鈴木大、○森田、久米▽MF=井澤(○市川)渡井、岩尾、野村、表原、チャキット▽FW=河田

 

サイド攻撃に活路見いだす

 前線から積極的に圧力を掛けてくる町田に対し、徳島はサイドから活路を見いだした。

 立ち上がりはなかなかボールを前へ運べなかったが、10分すぎから潮目が変わった。左サイドの藤原、右の岸本を狙った大きなサイドチェンジで寄せてくる相手の頭上を飛び越えて一気に町田陣内へ運び、さらにドリブルを仕掛けてCKなどの好機を得た。

 先制点もサイドから崩して挙げた。左の杉本が切り込んで相手に寄られる前にクロスを入れ、フリーとなった押谷が頭で合わせた。「サイドからのセンタリングはチームとしてのコンセプト。(押谷と)目が合い、いいタイミングで上げられた」と杉本。押谷も「クロスの入り方はよく練習してきた部分。少ない好機を生かせた」と手応えを口にした。

 ただ、中盤以降も組み立てがまずい時間帯はあった。無理な仕掛けや重要度の低いクロスでボールを失う場面も。岩尾は「勢いだけで攻めていた。チームとしての戦術をもっと共有しないと」と課題を挙げた。

 ロドリゲス監督はチーム状態を「順調」と評価しながらも「取り組むべき課題はまだ多い」と話す。開幕まであと3週間。ここからの上積みこそが、J1再昇格を狙う今季の戦いの鍵となる。