サッカー・J2の徳島ヴォルティスは26日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで、モンテディオ山形と対戦する。リーグも終盤戦に差し掛かり、J1昇格争いも激しくなっている。4位につける徳島をけん引するFW渡大生の得点記録にも注目が集まる。

さらなるゴールの量産が期待されるFW渡(右)=8月20日、鳴門ポカリスエットスタジアム

◆ヴォルティスの新記録に王手 FW渡大生

今季、好調のチームで、攻撃陣を引っ張るFW渡は、20日のレノファ山口戦で1ゴールを挙げ、今季16得点となった。2010年にFW津田知宏(現・横浜FC)がマークした、徳島のシーズン個人最多記録に並んだ。山口戦後、「クラブの歴史に名前を残せるチャンスがあるのはありがたい」と話し、新記録達成へ意欲をみせる。

◆渡が今季達成したクラブ史上初の記録

シーズンの個人得点記録へも注目が集まるが、FW渡は今季すでに徳島に名を残す記録を達成している。2年連続の2桁得点だ。6月17日の熊本戦で10点目を挙げ、昨季の12得点に続き、2桁に到達した。徳島がJリーグ参入後、リーグ戦で2桁得点した選手は渡を含めて6人。津田知宏とFW羽地登志晃(現・徳島ヴォルティスユース監督)が2回記録しているが、2年連続は渡が初めてだ。

徳島ヴォルティスのシーズン個人得点記録

渡は広島県出身の24歳。広島皆実高校を卒業後、2012年にギラヴァンツ北九州に入団。徳島では昨季からプレーし、41試合に出場して12得点を挙げた。16年は途中出場も多かったが、今季はこれまで全29試合に出場し、27試合で先発している。

第29節終了時で、J2得点ランキング2位につける渡。試合ごとにマークも厳しくなる中、結果を残し続けている。ゴール以外にも、アシストなど得点に絡む動きや、試合終盤でも相手陣内深くまで追い続ける守備など献身的にチームを支える。徳島のエースストライカーをぜひスタジアムで見てほしい。

(2017年8月26日)