受賞した阿波踊りポスター

 阿波踊り情報誌「あわだま」などを発行する猿楽社(徳島市)が制作した阿波踊りポスターが、国際的に権威のあるデザイン賞・ドイツデザインアワードの「エクセレントコミュニケーションデザイン」部門で、第2席の「ウイナー」を初めて受賞した。南和秀代表(50)=同市名東町3=は「外国人観光客の増加につながってほしい」と喜んでいる。

南和秀代表

 受賞作品は、猿楽社が2016年7月に阿波銀プラザ(同市)で開いた写真展の公式ポスター(B1判、カラー)。編みがさをかぶった着物姿の踊り子が躍動感ある女踊りを披露する写真を中央に据え、周囲に三角や丸で構成した「AWAODORI」の文字を配した。踊り子の衣装の色をあえて暗くし、シルエットの美しさを際立たせている。

相澤幸彦さん

 南代表と親交があり、国内外で活動するグラフィックデザイナーの相澤幸彦さん(45)=横浜市=がデザインを担当。写真や文字バランスの良さ、優れた視認性などが評価された。作品はアメリカと香港のデザイン賞も受けており、評価ポイントになった。

 猿楽社は17年春から外国人向けの無料情報誌を発行し、阿波踊りの魅力を世界に発信している。南社長は「世界に阿波踊りを知ってもらえるきっかけになる」。相澤さんは「徳島の伝統芸能がデザインの側面から国際的に評価されてうれしい」と語った。

 2人は8日に独フランクフルトで行われる授賞式に出席する。

 ドイツデザインアワード ドイツデザイン評議会が主催し、2012年に創設された。受賞候補となるには他の国際的な賞を受賞した上で評議会の推薦を受けることが必要。推薦自体が名誉とされ「賞の中の賞」とされる。「エクセレントプロダクトデザイン」「エクセレントコミュニケーションデザイン」「ユニバーサルデザイン」の3部門があり、それぞれ最優秀賞の「ゴールド」、特に優秀な作品に贈られる「ウイナー」、優秀賞の「スペシャルメンション」がある。今回のノミネートは約5400点で、受賞数は約2200点。