東みよし町は、町議の報酬(月19万5千円)を3万円増額して22万5千円とする条例改正案を、27日開会の町議会3月定例会に提案する。議長は月27万7千円から3万8千円増やし31万5千円に、副議長は月23万3千円から3万7千円増やし27万円にする。可決されれば県内の町村議会のうち町議は1位、議長、副議長は各3位の高額になる。県内で、減額していた分を元に戻す場合などを除いて月額の議員報酬が引き上げられるケースは過去10年ではない。
 
 町などによると、全国の町議会の報酬水準に合わせるとともに、なり手不足解消につなげるのが目的。4月1日から適用する。4月3日告示の町議選から定数が2削減され14になるが、報酬増で年約150万円の経費増になる。関連費は2018年度当初予算案に計上する。

 町議会は16年3月、全議員でつくる議会改革特別委員会を設置し、議員定数や報酬について協議してきた。今年1月、町議会は増額の是非を話し合う「町特別職等報酬審議会」(土井義弘委員長)の招集を川原義朗町長に要請。審議会は2月7日に会合を開き、3万円増などを答申した。同月9日の議員全員協議会で川原町長が説明した。

 現在、県内の町村議会で最高額は藍住町の22万2千円。県内では近年、那賀、北島両町議会が報酬引き上げを検討したが、住民の反対などを理由に実現していない。