滑走路上に止まった練習機=5日午後3時40分ごろ、徳島阿波おどり空港(新居滉太朗さん提供)

滑走路閉鎖の影響でダイヤが乱れ、カウンターに並ぶ利用者=5日午後4時半ごろ、徳島阿波おどり空港ターミナル

 5日午後3時35分ごろ、海上自衛隊徳島教育航空群(徳教群)所属のTC90型練習機が徳島空港(徳島県松茂町)に着陸した際、左後輪のタイヤがパンクした。機体左部分が滑走路から外れた状態で停止し、滑走路は約2時間半にわたって閉鎖された。乗員6人にけがはなかった。徳島空港発着の東京線と福岡線に欠航や遅れが相次ぎ、約700人に影響が出た。

 練習機は同日朝、機長の高川博孝3等海佐(56)のほか、隊員5人が乗り込み、訓練飛行のために徳島空港を離陸。福岡空港に立ち寄った後、徳島空港に戻った際にタイヤがパンクした。練習機はタイヤ付近から白煙を上げながら約800メートル走った後、滑走路南側の芝生にはみ出して止まった。徳教群は油漏れなどがないか確かめた後、機体を撤去。安全が確認できたとして、午後6時10分に滑走路の運用を再開した。

 徳教群によると、飛行前の整備や点検で異常はなかったという。

 パンクの原因は5日時点では分かっておらず、徳教群は今後、乗員への聴き取りや機体の調査を進める。

 事故の影響で、日本航空(JAL)の東京線上下4便が欠航。全日空の東京線上下2便が約1時間、JALの福岡線上下2便が約30分遅れた。徳島県上空付近で訓練飛行を行っていた別のTC90型練習機1機は、徳島空港に着陸できず岩国基地(山口県)に向かった。

 徳教群司令の今泉一郎1等海佐は「多大なご心配をおかけして申し訳ない。早期に原因を究明し、同種事案の再発防止を図る」とのコメントを出した。

 県次世代交通課によると、徳島空港内での主なトラブルは、2009年10月に自家用小型機が工事中の誘導路に誤進入した事故と、15年4月に着陸しようとした日航機が滑走路に作業車がいたため着陸をやり直した事例がある。