徳島市は23日の市議会まちづくり対策特別委員会に、徳島駅西側の駐車場で計画中の新ホールの基本構想素案などを示した。メインエントランス(正面玄関)を徳島駅側の用地東側に配置し、リハーサル室を設けずに小ホールを活用するなど施設の配置イメージ図を明らかにした。委員からは、リハーサル室がないことを疑問視する意見などが相次いだ。
基本構想素案などによると、花畑踏切側に面した用地西側に、大道具などの搬入口を配置することを想定。駅側からの来場者の歩行ルート確保のため、クレメント立体駐車場南側の駐車場進入路を建設候補地に加えた。ホール建設費は消費税抜きで約87億円。用地取得費はJR四国など土地所有者との交渉が終わっていないため、公表を見送った。
これに対し、委員からは「イメージ図だけでは事業の実現性が判断できない」「今後50年、60年使うホールにリハーサル室がなくていいのか」といった批判が相次いだ。
平山元第1副市長は「作業が遅れ、十分な資料とならずに申し訳ない」と陳謝。市議会6月定例会に、用地取得費も含む総事業費などの資料を公表する意向を示した。
徳島市の新ホールは地上4階、地下1階延べ約9千平方メートル。1500席程度の大ホールと、リハーサル室も兼ねる200席程度の小ホールを設ける。
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