サッカーの明治安田J2は、残り10試合となった。徳島ヴォルティスは7位と後退したが、勝ち点6差は、自動昇格に届かない数字ではない。上位とはすでに直接対決を終えているため、ライバルの対戦相手が気になるところだ。第32節終了時に2位の福岡と勝ち点6差にある8位までのチームと、今後の対戦相手を見てみた(順位、勝ち点は第32節終了時の数字)。

2位 福岡(勝ち点57)

最近は勝ち点を伸ばせず停滞気味。9月は下位との対戦が続くが、36節から最終節までの7試合は難敵がそろい、上位陣の中でもっとも厳しい日程だ。現在6位の横浜を皮切りに、8位大分、前半戦で引き分けた千葉、9位東京V、首位湘南、5位松本、10位岡山と気の抜けない戦いが続く。

3位 長崎(勝ち点56)

勝ちと負けを繰り返してきたが、3連勝と盛り返してきた。次節の第33節で、昇格圏をうかがう8位大分とアウェーで対戦。34節には前半戦で0-5と大敗した千葉が控える。4位名古屋との直接対決も残し、前半戦に引き分けた町田、水戸とはアウェーでのゲーム。同じ九州勢で、通算成績では分が悪い熊本との対戦もある。

4位 名古屋(勝ち点53)

夏の補強で5連勝したが、故障者も抱え、一時の勢いに陰りが見える。次節から5試合は前半戦に勝てていない相手。敗れた金沢と東京V、引き分けた岐阜と続く。首位の湘南、3位長崎との直接対決を残し、昇格圏を狙う9位岡山とも対戦がある。残り試合の半数は、前半戦に敗れたチームと顔を合わせる。

5位 松本(勝ち点52)

5試合負けなしと、上位陣の中で勢いがある。2位福岡との対決を残すが、10位以内との対戦は、ほかに8位大分のみ。次節の33節は最下位(22位)の群馬、34節は21位の山口と対戦。さらに勢いを増す可能性もある。ただ、下位とはいえ、前半戦で敗れた水戸と熊本のゲームがあり、楽観はできない。

6位 横浜(勝ち点52)

前半戦終盤は黒星が重なったが、夏の補強で復調してきた。次節は勝ち点差2の9位東京Vが相手。上位との対戦はほかには2位福岡、10位岡山戦の3試合。10試合中、前半戦で敗れた相手とは、岡山のほかに、山形、町田と対戦がある。

8位 大分(勝ち点51)

次節は長崎との対戦、長崎を含め、九州勢と3試合あり、激しい戦いも予想される。勝ち点で並ぶ徳島をはじめ、2位福岡、3位長崎、5位松本、10位岡山と半数が上位との対戦が多く残し、勝ち点を上積みするのは容易ではないだろう。

徳島以外の2~8位のチームは、千葉との対戦を残している。昇格プレーオフ圏と勝ち点8差とかなり厳しい状況にあるが、今季特徴的なサッカーを繰り広げる千葉が鍵を握るかもしれない。

◆ヴォルティスの残り10戦 日程は優位か

徳島は次節、前回の対戦で逆転負けした岡山と戦う。残り10試合の相手には、岡山以外に前半戦で負けた相手はおらず、大きな意味を持つ一戦となる。この後は、昇格を争うライバルとの対戦は最終盤の大分、東京Vまでない。アウェーの遠征も四国内が2試合、岐阜、熊本、東京Vと比較的アクセスが良い場所にあり、上位の他チームと比べると、日程では比較的優位だろう。ただ、前半戦に引き分けたチームとの3連戦があり、取りこぼしは許されない。

◆自動昇格争いは混戦に

2位の福岡が足踏み状態で、J1自動昇格争いは混沌としてきた。32節までの勝ち点ペースで計算すると2位福岡の勝ち点は75。J2が22チームでシーズンを争うようになった2012年以降、最も低い自動昇格ラインと同勝ち点だ。

これを目安として、必要な勝利数を見ると、福岡は6勝、長崎は6勝1分けが必要だ。名古屋、松本、横浜は7勝では届かず、さらに上積みが求められ、徳島、大分は8勝を挙げなければならない。福岡が優位に見えるものの、昇格を狙うチームとの対戦を多く残していて、楽な数字ではない。徳島は、勝ち続けなければいけないが、逆転の可能性は十分にある。

勝ち点75まで必要な勝ち点と勝敗の目安

福岡   18 6勝4敗、5勝3分け2敗、4勝6分け

長崎   19 6勝1分け3敗、5勝4分け1敗

名古屋  22 7勝1分け2敗、6勝4分け

松本     23 7勝2分け1敗

横浜     23 7勝2分け1敗

徳島     24  8勝2敗

大分     24  8勝2敗