徳島市出身のピアニスト松浦綾音さん(29)が今夏、フィンランドのシベリウス音楽院を修了した。10月に徳島市で記念リサイタルを開く。ピアノへの思いや今後の活動について聞いた。

ピアノコンクールで演奏する松浦さん(左手前)=5月、フィンランドのタンペレ

5歳でピアノを習い始め、幼い頃から人前で弾くことが好きだった。「うまくならないと舞台に立てない」との思いで苦手な練習を克服。毎日こつこつと鍵盤に向かい、音大進学の目標を達成した。

大学3年の時、来日したシベリウス音楽院のエリック・タバスティエルナ氏の指導を受けて渡欧を決意。「フィンランドはおおらかな人が多く、親しみやすい国。個性を伸ばしてくれる先生、国内外での演奏機会にも恵まれて充実した日々だった」と振り返る。

修了試験の際、恩師から「演奏も容姿もすっかりピアニストだ」と言われ、成長を実感した。今年9月からは同院に勤務。講師の仕事をしながら、ピアノ教室での指導やコンサート出演など活動の幅を広げていく。

古里でのリサイタルは、留学の成果を発表するために毎年続けている。今回はシベリウス作曲「フィンランディア」など7曲を予定。「地道な努力が実ってピアニストになれた。観客と楽しむことを大切に、自分らしい演奏を続けたい」と話した。

10月9日 徳島市のあわぎんホール

 リサイタルは、あわぎんホールで10月9日午後2時から。チケットは前売り1500円(高校生以下千円)。問い合わせは、トンットゥ<電090(2823)4669>。

 松浦 綾音(まつうら・あやね)1987年生まれ。城南高卒業後、東京音楽大ピアノ演奏家コースに進学。同大卒業後、2011年にフィンランドのシベリウス音楽院へ留学。リトアニアやラトビアなどの国際コンクールで入賞。17年に修士課程を修了し、同院講師となる。ヘルシンキ在住。