徳島県中学校バドミントン選手権(県バドミントン協会など主催)が、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト松友美佐紀選手(25)=藍住町出身、日本ユニシス=の名前を冠した「松友美佐紀杯」となり、10日から徳島市立体育館など2会場で始まった。高橋礼華選手(27)=日本ユニシス=とのコンビで世界一に輝いた松友選手の偉業を顕彰し、競技人口拡大につなげようと名称を変更。〝第二の松友〟を目指す男女約400人が熱戦を繰り広げた。

熱戦を繰り広げる選手たち=6月10日、徳島市立体育館

大会の正式名称は「松友美佐紀杯(リオ五輪金メダリスト)徳島県中学校バドミントン選手権大会」。松友選手を徳島中時代に指導した県バドミントン協会の西野昌明会長(82)=徳島市助任本町5=が「古里での競技の普及に力を貸してほしい」と依頼し、快諾を得た。優勝トロフィーも一新した。

大会名変更とともに、一新された優勝トロフィー

トロフィーには、松友選手の名前が入る

同選手権は松友選手自身も2度出場しており、ゆかりの深い大会だ。2004年は1年生ながらシングルスを制し、05年にはシングルスとダブルスの2冠に輝いている。3年時は海外遠征のため、不出場だった。

松友選手も中学時代に出場し、優勝したゆかりのある大会

試合は徳島市立体育館と阿南市スポーツ総合センターであり、松友選手の活躍もあって、出場選手数は2年前に比べて100人ほど増えた。西野会長は「松友選手の偉業を語り継ぐとともに、高いレベルを目指す選手が育ってくれたら」と話している。
女子ダブルスで優勝した藍住中1年の田頭望乃加さん(13)金澤志歩さん(12)のペアは「中学で初めての大会で優勝できてうれしい。松友選手に少しでも近づきたい」と声をそろえた。大会は11日も徳島市立体育館で行われる。

金メダルを手に沿道の人たちに笑顔を見せる松友選手=2016年9月27日、徳島県藍住町

(2017年6月10日)