反戦平和への思いを強調する瀬戸内さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)が18日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。国会で憲法改正を巡る議論が進む現状に危機感を示し「憲法が変わればどんな時代になるか分からない。二度と戦争をさせないよう、社会や世界について関心を持ってほしい」と訴えた。

 太平洋戦争の終戦を中国・北京で迎えた瀬戸内さん。終戦前後の中国の様子や引き揚げた時に見た徳島の荒廃ぶりなどを詳しく説明しながら「当時は誰もが小説にもできないほどの悲劇を経験した。『東洋平和のための戦争』と言ったが、いい戦争などどこにもない」と反戦平和への思いを強調した。

 先行きの見えない時代を生きる処世術として「明日のことは分からないのだから、今日を楽しく生きましょう。食べたいものがあったら、今日食べなさい」と話し、集まった約150人の笑いを誘った。