18日、県内は天候には恵まれたが、県南部の主だった磯では下り潮が流れ水温の低下が続いている。そのため渡船では日曜日にもかかわらず休業した所も多く見られた。また、出船した業者でも釣果がほとんど見られない状況だった。今年は水温の変動が多くなっている。良い条件での釣りができない人も多数いると思うが、まずは道中や釣り場などで安全第一に釣りを楽しんでいただきたい。

 [磯]<牟岐>18日、大島と津島、古牟岐を会場に牟岐町観光協会主催の大会が行われ、131人が参加して重量を基にポイント換算し順位を決めた。水温11・3~12・2度で潮はほとんど動かなかった。急激な水温低下で計量したのは17人。優勝は、大島のマッチャンバエで徳島市の勝島英介さんがハリス1・5号ウキサオ1本半から沈めて探り、23・6点(2360グラム、47センチのグレ1匹)。その他は港回りのスベリで40センチのグレ1匹。

 [イカダ]<ウチノ海>18日、北風で波はほとんどなかった。水温8度。中央付近のヤカタでアオイソメを餌にチョイ投げで31、34センチのカレイ2匹。別のヤカタで28センチを1匹。

 <高知・甲浦>18日、水温10・7~11・4度。1号イカダで35センチのマダイ1匹。(県釣連盟報道部)

 コラム <チヌ・マダイ>例年、春が近づくにつれて県南部の磯からチヌやマダイの釣果が徐々に聞こえるようになる。基本的に産卵を控えた魚から浅場のハエや沿岸に寄ってくるのだが、序盤の時期はまだまだ水温が低く大型でも引きが弱くなりやすい。その上、エサ取りも比較的少ない傾向にあるため自身の記録を更新するには良い時期になる。県内の各渡船区域にはチヌやマダイなどの大物が狙えるハエが多くある。アタリも少なく釣果も出にくいのがネックだが、大物狙いに夢をはせ、サオを出すのもいいだろう。