富岡西高の甲子園出場と「野球のまち」の取り組みを報じた1月26日付の各紙朝刊。阿南市の事業が注目されている=阿南市役所

 第91回選抜高校野球大会に富岡西高校(阿南市)が初出場するのをきっかけに、市の「野球のまち」推進事業に注目が集まっている。出場の可能性が高まった昨年末からマスコミ10社以上が取材。決定後の報道では、市の事業が野球部支援に結び付いたと紹介された。野球観光ツアーへの問い合わせも相次いでいる。

 市野球のまち推進課への取材は、同校が21世紀枠の四国地区候補校になった昨年12月14日ごろから始まり、1月末までにテレビ、新聞、雑誌など13社が市を訪れた。

 一般紙やスポーツ紙が決定を報じた1月26日付朝刊では「『野球のまち』に春が来た」「『野球のまち』歓喜」などの見出しが躍った。テレビやインターネットも▽全国初の自治体専門部局の設置▽合宿に訪れた県外の高校野球部との練習試合▽屋内練習施設の無料開放―などが甲子園出場を後押ししたと伝えた。

 同課によると、26日以降も各社から取材申し込みがある。同校の小川浩監督(58)は「『野球のまち』の存在は心強い。連日の取材で市の取り組みについてよく質問される」と言う。

 市への問い合わせの多い野球観光ツアーは、県外の一般チームと地元チームなどとの交流試合と、県南の観光地巡りを組み合わせたプラン。2009年からスタジアムの繁忙期を避け、年7日程度(1日最大3チーム)実施している。

 19年度分は2月4日に受け付けを開始。7日時点で11チームから問い合わせがあり、このうち5チームが申し込んだ。初代課長を務めた田上重之推進監は「担当課への来客や電話が増えている。野球観光ツアーが全て埋まるのは、例年の1カ月より早まりそうだ」と話している