フィットネスと整体治療を組み合わせ、利用者の健康増進につなげる施設を京都市左京区に開いて1年半になる。「利用者がいつまでも美しく、健康な体でいられるように全力を尽くしたい」
阿南市那賀川町出身。中学生の頃に背骨がゆがむ側湾症を患い、腰などの痛みを和らげるため接骨院や病院通いを続けた。施術の効果を体感し、自然と医療関係の仕事を志した。脱臼やねんざ、骨折などの損傷を治療する柔道整復師の資格を取り、京都市内のデイサービス施設や接骨院で技術を高めた。
「30歳までに独立したい」。起業の思いを抱きながら仕事に取り組むうち、予約するのを面倒だと思う人や自宅だと運動がなおざりになってしまう人が多いことに気付いた。「いつでも来られて、治療した場でトレーニングも一緒にできたら利用者ニーズに合うのではないか」。トレーニングマシンで体を動かすフィットネスジムと有資格者がマッサージやはり・きゅう治療などを行うスペースを一体化させ、2016年9月に30歳で創業した。
当初は苦戦したが、タウン誌でのPRや徳島県人会、異業種交流会などに参加するなどして認知度を高め、徐々に利用者を増やしている。「歴史ある町で受け入れられるのか不安があった。それでもひとたび仲良くなると親しみを持ってくれるので、京都は大好きですね」とほほ笑む。「京都もお年寄りが多く、高齢者向けサービスを充実させたい」と新たな事業展開を計画中だ。
徳島への思い入れは強く、子どもの頃から阿波踊り連に入り乱舞を楽しんだ。「阿波踊りは唯一の趣味で、何もかも忘れ自分が主人公になった気持ちになる。徳島に進出し連のスポンサーができるほどの企業にするのが夢」と笑った。
みま・さちお 徳島文理高、明治鍼灸(しんきゅう)大(現明治国際医療大)を経て京都医健専門学校卒。京都市内のデイサービス併設の接骨院で機能訓練士や診療接骨院の院長を務め、2016年9月に鍼灸師の妻とともに独立。柔道整復師、ホームヘルパー1級。京都市在住、31歳。
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