楽天の藤田一也(35)=鳴門市出身=は今年が3度目の年男。徳島県出身のプロ野球選手では最年長でもある。5年連続で100試合に出場した守備のスペシャリストに2017年シーズンを振り返ってもらい、新年の抱負などを聞いた。
―17年は打率2割5分2厘、3本塁打、33打点の成績だった。
悔しさしかない。開幕からレギュラーで出られず、規定打席にも届かなかった。ベンチにいる時間が長く、試合に出たり出なかったりすることが気持ちの面でこたえた。クライマックスシリーズはスタメンで出られたので、挽回のチャンスは残っている。
―足りなかったのは。
課題の打撃力。打たないとレギュラーになれないと改めて分かったが、9月に(プロ野球40人目の)通算200犠打を達成した。チームバッティングを大切にしたい。
―プロ14年目となる来季の目標は。
二塁手での全試合出場と規定打席の到達。自己最高成績を目指し、飛躍の年にしたい。何としてもやりきったと思えるシーズンにして日本一をもう一度味わう。
―通算千本安打まであと86本に迫った。
来季での到達は最低限のノルマで、120本ぐらいは欲しい。リーグ1位の得点圏打率を残した16年のように、勝負強さを見せたい。
―県出身プロ野球選手で最年長となった。
入団当初はここまで続けられるとは思っていなかった。ベテランの域に入ったが、自信のある守りは衰えていない。一年でも長く現役を続け、子どもたちをファインプレーで喜ばせたい。
藤田 一也(ふじた・かずや)鳴門一高(現鳴門渦潮高)から近大を経て2004年のドラフト4巡目で横浜に入団。12年に楽天へ移籍し、13年には「2番・二塁手」としてチーム初のリーグ優勝と日本一に貢献した。ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞3度獲得。175センチ、75キロ、右投げ左打ち。