大人に負けない力走で沿道を沸かせる小学生=上板町神宅

大人に負けない力走で沿道を沸かせる小学生=上板町神宅

 第64回徳島駅伝第2日のコースには、昨年に続き小学生区間(2区間、計3キロ)が設けられ、全16郡市の5、6年生の男女32人が大人に負けない力走を見せた。沿道では「頑張れ」などと書かれた各チームの横断幕やのぼりが揺れ、観客からは大きな声援が送られた。
 
 小学生区間はそれぞれ1・5キロ。午前9時すぎ、冷たい雨が降る中、各選手が板野西部消防署前(板野町)をスタートすると、応援に駆け付けた保護者や近隣住民らから「ファイト」「行け―」の声が飛んだ。
 
 ひ孫と一緒に応援した大川義久さん(81)=上板町神宅=は「一生懸命走っている子どもたちの姿に感動した」。松島小5年の前田陽翔(はると)君(10)は、同世代の活躍に刺激を受けた様子で、「僕も県内の少年野球チームが出場する2月の駅伝大会に出る予定なので頑張りたい」と話した。
 
 中継地点のセブンイレブン上板神宅店前(上板町)にも大勢の観客が訪れ、拍手を送った。小学生区間のゴール地点となる同町役場前を目指してたすきをつなぐ子どもたちの背を押した。
 
 3人抜きの快走でゴールした板野郡の久次米七望(ななみ)選手(11)=北島北小5年=は「沿道の人たちが応援してくれてうれしかったし、力になった。来年も走りたい」。勝浦郡の松本健志(たけし)選手(11)=生比奈小6年=も「つらい時、沿道からの応援のおかげで、走り抜くことができた」と息を弾ませた。