全国各地で勤務しながら経験を積める仕事に魅力を感じ、警察庁に入った。福岡県警公安1課長を務めていた2000年の九州・沖縄サミット、京都府警警備部長として臨んだ05年の日米首脳会談、愛知県警警務部長として携わった16年の伊勢志摩サミットなど、大規模警備を経験してきた。

 徳島は8カ所目の地方勤務。「さまざまな土地での出会いが宝物になっている。県民の期待と信頼に応え、常に県民に寄り添う警察でありたい」と語る。

 神奈川県警警備部長をしていた11年、東日本大震災の被災地に入り、惨状を目の当たりにした。津波に根こそぎさらわれた沿岸部の町の風景が、今も頭に焼き付いている。

 「徳島は南海トラフ巨大地震の発生が懸念されている。経験を生かし、防災関係機関との連携強化、計画の再点検、装備・資機材の充実など平素からの備えに取り組みたい」と力を込める。

 茨城県出身、東京大文学部卒。これまで徳島県とは縁がなく、新天地への興味は尽きない。「海も山も川もあり、豊かな自然に恵まれた風光明媚(めいび)な土地という印象がある。まずは剣山に登ってみたい」と表情をほころばせた。52歳。