天羽篤氏

 共産党徳島県委員会は8日、4月7日投開票の県知事選に、元小松島市議で党県議員相談室長の天羽篤氏(68)=小松島市芝生町宮ノ前=を擁立すると発表した。12日に県庁で記者会見する。知事選には既に、現職の飯泉嘉門氏(58)と県議の岸本泰治氏(61)が出馬を表明している。

 天羽氏は徳島新聞の取材に対し「今の県政は『vs東京』を掲げたり、公共事業で地元の建設業者が受注しにくいPFI(民間資金活用による社会資本整備)の導入を進めたりと、全く県民の方を向いていない。知事を代える必要がある」と出馬の動機を説明した。

 介護保険、国民健康保険などの社会保障制度や消費増税によって家庭の負担が大きくなっている点も問題視。「住民の暮らしと福祉を守るのが地方自治の本旨。国の言いなりではなく、対等の立場で声を上げるべきだ。県独自の財政支援も必要だ」と訴える。事業費が膨らみ続けたとくしま記念オーケストラ問題についても「知人を厚遇する政治は許せない」と批判する。

 独自候補の擁立について、上村秀明委員長は「飯泉県政には問題点が多く、岸本氏は自民党県議としてこれまで飯泉県政を支えてきた一人だ」と強調。その上で「県政を根本から転換し、県民生活を守る施策に取り組めるのは天羽氏だけだ」と話している。

 天羽氏は1973年に近畿大農学部を卒業し、旧農林省に入庁した。80年から党徳島地区委員会職員。83年4月に小松島市議で初当選し、8期務めた。18年から党阿南地区委員会副委員長。