第36回全国都道府県対抗女子駅伝は14日午後0時半から、京都市の西京極陸上競技場を発着点とする9区間42・195キロで行われる。徳島県は安定感のある一般・大学勢を配置する前半で好位置につけ、前回の31位を上回る30位内を目標に掲げている。
前回は終盤の失速が響き、順位を一つしか上げられなかった。今回は一般・大学勢に力がある半面、中学生2人の参考タイムの合計が前回より1分近く遅い。エース級がそろう1区、アップダウンの激しい2区までに20位台を確保し、いい流れで中学生区間の3区の濱(小松島中)にたすきをつなげるか。
1区には前回区間27位の福良(大塚製薬)が2年連続で起用される。徳島駅伝で最優秀競技者賞(MVP)に輝くなど好調を維持している。2区も前回と同様、緒方(松山大)が走る予定。昨年12月、5000メートル県記録を更新するなど実力は十分だ。
中盤の4区に前回アンカーを務めた伊藤(大塚製薬)、5区に小林(富岡東高)を配して浮上を図る。いずれも距離は短いが、伊藤は豊富なレース経験を生かす。小林は3000メートルで県高校ランキング1位のスピードランナーだ。
6区は同2位の西谷(つるぎ高)、7区は同5位の瀬尾(徳島北高)を起用。中学生区間の8区宮内(松茂中)は県中学ランキング2位。終盤の走者が勝負どころで粘り、30位前後でアンカー井上(大塚製薬)につなげば3年ぶりの20位台も見えてくる。
昨年末の全体合宿などを経て、チームの一体感を高めてきた。山田監督は「いい状態に仕上がっている。中高生が踏ん張れば目標は達成できる」と話している。
◆大会展望◆
2連覇を狙う京都は、社会人から中学生まで力のある選手がそろう。安定感がある群馬、大阪、兵庫とともに優勝争いの中心となりそうだ。
京都は菅野七虹(豊田自動織機)一山麻緒(ワコール)を軸に、全国中学校駅伝で4連覇を果たした桂中の松室真優や全国高校駅伝4位の立命館宇治高の主力選手がエントリーし、勢いがある。
群馬は石橋麻衣、石井寿美のヤマダ電機勢らが前半で流れをつくることができれば、初優勝が見えてくる。
大阪は高松智美ムセンビ(大阪薫英女学院高)で主導権を握り、中学生がうまくつなぎたい。兵庫は林田みさき(豊田自動織機)ら要所に社会人選手を置く。
福岡、神奈川、千葉も上位をうかがう。昨年の世界選手権女子マラソン代表で静岡の清田真央(スズキ浜松AC)、女子5000メートル代表で高知の鍋島莉奈(日本郵政グループ)の走りにも注目だ。