徳島県内で2018年に運転免許証を自主返納したのは3082人(前年比19人増)、このうち65歳以上の高齢者は2994人(30人増)と、いずれも過去最多となったことが県警のまとめで分かった。団塊世代の高齢化で今後も増加が見込まれ、県警は「県や市町村との連携を強化し、返納者の生活支援策を広げたい」としている。

 運転免許課によると、自主返納者の総数は13年の561人から毎年増加。15年に1394人と初めて千人を超え、17年以降は3千人を上回っている。返納者の94~97%を65歳以上の高齢者が占めている=グラフ参照。

 県警は、75歳以上のドライバーが免許更新時などに課せられる認知機能検査の強化を要因に挙げる。18年には免許更新時や交通違反・事故時の認知機能検査で「認知症の恐れがある(第1分類)」と判定された564人のうち、245人が免許を自主返納した。

 このほか16年に全国で高齢者の重大事故が相次いだことも返納者が増加した背景にあるとみている。

 県警は18年2月から自主返納者が希望した場合、各市町村の地域包括支援センターに個人情報を伝え、介護支援などにつなげている。

 12月末までの11カ月間に286件を紹介。このうち徳島市地域包括支援センターに紹介した80代の男性は、センター職員が訪問した際に「物忘れの心配がある」などと話したため、介護保険の申請をサポートした。現在、男性は介護サービスを受けながら1人暮らしを続けているという。

 運転免許課は「返納者の生活に寄り添うため、サポート体制の充実に努める」としている。